ハウスメーカー選び
ハウスメーカーの選び方
みなさん気になっているであろう、結局どこのハウスメーカーがいいの?というところですが、大きく大別すると、
■高価格帯
積水ハウス/ヘーベルハウス/住友林業/ダイワハウス/パナソニックホームズ/三井ホーム/トヨタホーム/ミサワホーム 等
■中価格帯
一条工務店/住友不動産/クレバリーホーム/東急ホームズ/アキュラホーム 等
■低価格帯
タマホーム/富士住建 等
に分けられると思います。
ミサワホームが中価格帯という印象に人がいたり、アキュラホームは低価格帯だと思う人がいたりと、明確な線引きが難しいメーカーもありますが大きく分けるとこの3分類ですね。
設計事務所は設計屋さんなので実際の施工は別の会社が行う事になります。
コストと品質の最高を目指すなら、設計事務所になると思いますが、設計事務所のレベルは玉石金剛な上に施工する会社の品質も玉石金剛なので低コストで高品質な住宅を作るにはかなりの目利きが必要になります。
割と業界大手の設計事務所にも行きましたが、素人でもダメでしょ。とわかる設計を平気で出してきたり、法律を理解していない図面が出てきたりと結構ひどいので一見さんでいくのは、宝くじに近いです。
ハウスメーカーについても同様で担当営業のよしあしでかなり左右されるため、どんな人が着くかは運の要素が強いです。
はてさて、結局どうハウスメーカーを選べばいいか?と言えば、正直なところ3つのカテゴリの中のどこにするか?をまず決める必要があります。
日本人は中間が好きですが、中価格帯はメリットを感じにくいので低価格帯か高価格帯かの二択でよいかと思います。
家にこだわりが少ない人や、災害が少ないエリアにお住まいの方は低価格帯。
家にこだわりがあったり、災害が多いエリアにお住まいの方は高価格帯。
という感じで良いと思います。各社、安全性など色々うたっていますが一長一短だったり、素人では比較がむずかしかったりします。
例えば、最強の外壁と謳うベルバーンやダインコンクリート。ダインコンクリートはヘーベル版がベンチマークだと思うのですが(ヘーベル版とALC外壁は違います)、工場見学いくと破壊実験ができてダインコンクリート強いでしょ!となるのですが、ダインコンクリートは目地が露出していて(耐候性は高いらしい)外壁そのものは良くても目地はダメになる可能性高いですが、ヘーベルは現地で塗装をするので目地が保護される仕組みになっています。
また、ヘーベルは家の構造によって2F建てでも重量鉄骨になりますが、積水の場合2F建ての場合基本的には軽量鉄骨になっているはずです。
木と鉄の比較も同様で、比重ベースなら木は鉄より固いけど、体積ベースなら鉄は木より固い。鉄は燃えにくいが一定温度に上がるとすぐ曲がるが、木は燃えていてもある程度の時間は強度を保つ。とか、ありますので、そこまで深く考えなくて良いと思います。
私自信は、結果論積水にする事が先に決まって、ベルバーン使いたかったのですが、シロアリ被害時に構造躯体へのダメージの少なさから鉄骨にしています。
それで、ハウスメーカー「候補」が決まったら、商談をして営業を見て決めればいいと思います。フィーリングが大事ですが、あえて3つくらいポイントに上げるとすると
●家づくり・自分の会社の商品が好きかどうか
●顧客の立場に立って(最低限立っていると見えるように)動いてくれるか
●住宅作りに関する知識
ですね。一つずつ、なぜ大切か?を解説していきます。
家づくり・自分の会社の商品が好きかどうか
これは絶対条件ですね。注文住宅はいろんな部材を選んで進めていくので、一つの部材が変わると他も変わって。とか、たいていの人は人生の中で一回の決済でもっとも大きな金額を使う事になるので迷って意見がいったりきたりします。
ある意味当然に起こる事なのですが、家づくりが好きな人だと色々な意見が聞けます。空いては、家ばかり作っているのでいろんな事例のストックがありますがこちらには基本的にはないので、そういう視点でいろいろ建設的なアドバイスができる人の方が良く、そうなってくると家づくりが好きでないと意見が出てこない事が多いです。
顧客の立場に立って動いてくれるか
これについては、どんな営業職でも大事なのですが特に注文住宅はよくわからない事が多いので、こちらの立場に立ってくれないとかなり困ります。
一番顕著に出るのは土地探しや住宅ローンの時ですね。
土地探し▶︎土地がない以上話が前に進まないです。ハウスメーカーは不動産部や不動産の子会社を持っている事が多いですが、色々な土地を見に行った時に、どこの物件も「いいですねー」という人が多いです。ほんまかいな?と思われるかもしれませんが結構多いです。で、いい物件は後に見せる事が多いです。その場で意思決定に持って行きやすいからですね。そんな時に、〇〇さんの生活を考えるとこの物件は〇〇がダメとか、○○な点でいいとか、整理してくれる担当なら正解です。
※あえて、その土地のデメリットになる部分を聞いた方がいいです。
住宅ローン▶︎すんなり通る場合は良いのですが、私の場合1年前に新車購入したローンが残っていたり、転職したばかりだったので通るかどうか微妙なラインだったのです。
結局自動車ローンは一括精算して楽勝で通る状態にして通したのですが、↑の状態だと結構ギリギリでした。そうなると、2タイプに別れます。
得意な銀行でNGならもうなにもしない営業、得意な銀行でNGだったとしてもなんとか通せる銀行を探してくれる営業。
※前提として無理なローンはいけませんよ。私の場合、いつでも返せる車のローンと、妻(正確に婚約者)の所得は審査に入れず自分一人のローンで審査していましたので、ギリギリでしたが結果としては世帯年収の4倍以下のローンにしています。
こうなった時に露骨にでます。一番ひどい営業は、審査に出した後いまだに(8ヶ月近くたってますが)ノーレスです。
住宅に関する知識
こちらが、無垢床にして欲しいと要望した際に挽板を提案してくる営業がたまにいます、また、容積の緩和基準を知らない営業もたまにいます(10年選手でもいます)、あとは、グローエとハンスグローエを知らない。とか、この辺りは、マニアックなところは知らなくてもいいですし、契約後設計とICがそれぞれ付く場合はその方が知っていればある程度問題ないです。
落とし穴
これ以外の落とし穴パターンもあります。頻繁に上司が登場するタイプの営業も怪しいです。会社・組織単位で対応してくれている場合もありますが、その会社にとって自分が高単価顧客でもない場合、その営業のレベルが低いから上司が出てきている可能性が高いです。
もう一つはハウスメーカー選びの話に戻りますが、標準仕様の問題です。
こだわりが強い場合標準仕様では対応できなくなってきます。標準仕様からグレードをあげて設定品の中でチョイスできる場合はまだ良いのですが、それでも対応できないと特注になります。(既製品でも設定品になければ特注という表現になります)
特注になった場合割高になります。建材は値段がよくわからないものが多いのですが特注になると定価に近い設定価格になります。
高価格帯ハウスメーカーでは設定品で、中価格帯ハウスメーカーでは特注品。
みたいになると、積み上げていくとほとんど金額変わらなかった。という事があり、それなら構造躯体等がよい高価格帯ハウスメーカーでいいよね。という話になる場合があります。